
訪問医療
訪問診療とは

近年、高齢患者さんの増加、慢性期病院病床の縮小、終末期ニーズから病院ではなくご自宅で療養される方が増えています。訪問診療とは、このような方々にもきめ細かい診療を提供するための在宅医療の一つで、医師がご自宅まで伺って診察し、病気の状態把握と必要な治療・投薬に加え、必要に応じて早期の入院・搬送のコーディネートやリハビリテーション指示などを行うものです。
【往診との違い】
医師、または医師と看護師がご自宅(高齢者入居施設などを含む)に伺って診察・投薬・必要に応じて注射や点滴を行う点では違いはありません。最大の違いは、「往診」が臨時に患者さんからの要請によるのに対し、「訪問診療」は計画的な診療計画に沿って定期的に行われるという点です。
【例1】いつも通院している祖母が今日は熱があって動けない、様子を見に来てほしい→「往診」
【例2】第2、第4水曜日午後に医師が患者さんA氏のご自宅を定期的に訪問する→「訪問診療」
【例3】上記Aさんが金曜日にめまいがしたため当院にお電話で「見に来てほしい」→「往診」
訪問診療の良い点・悪い点
【良いところ】
利点としてはおひとりでお車やバスに乗れないような歩行困難な方、ご高齢の方が付添の方と共にタクシー等で受診されている場合、その時間的・経済的負担が軽減できる場合がああります。
(ご自宅からの距離や保険種別によりますので経済的負担が低減できるとは限りません。)

当院の訪問診療車です。
多少狭い道にも入っていけます。
また、公的な機関で行われたアンケートによると「最後は自宅の畳の上で死にたい」とおっしゃる方が多数いらっしゃる一方で、戦前は80%を超えていた在宅のお看取りが、近年15%以下になっています。これは望んでも10人に1人~2人でしかそのような最期を迎えることができない現実を示しており、これに対処すべく厚生労働省では在宅でのお看取りを推進するさまざま施策を実施しています。
詳細は一律には説明しにくいのですが、訪問診療の導入は、限りある命の最終段階において、より穏やかで自然な最期を迎えられる道をも準備する役割も担っているものでもあります。
※注意
訪問診療の導入は特にご高齢でなくとも、お元気なお若い方でも、通院移動に困難がある方ならば適応になる場合が大半ですので、訪問診療=終末期医療とは誤解しないよう注意が必要です。
【悪いところ】
ご自宅で診療を行う性質上、検査に制限があります。(レントゲンや骨塩検査などは実施できません。)
またご病状が比較的安定していらっしゃることが前提となります。また、全く寝たきりの方であれば訪問させていただくお時間にご家族またはご家族に準じる方にご在宅いただく必要がございません。
【当院の訪問診療対応地域】
兵庫県高砂市・加古川市で往診車にて15分~20分圏内(ただし事情・ご病状によりご相談)
高砂市魚橋・高砂市阿弥陀町・高砂市神爪・高砂市米田町 など
加古川市東神吉町・西神吉町・志方町・寺家町・別府町 など

病院名 | 医療法人社団啓節会 阪本医院 |
住所 | 兵庫県高砂市神爪1丁目11-15 |
診療曜日 | 月・火・水・木・金・土 |
診療時間 | 午前外来 9:00~12:00 検査・訪問診療他 13:30~16:00 午後外来 16:30~18:30 |
外来休診曜日 | 木・土(午後外来休診)・日祝日 ※年末年始は地区ごとの救急当番制に準じます |
透析対応曜日 | 月・火・水・木・金・土(日曜日以外) お盆/GW/年末年始対応 |
休診時間 | 12:00~13:30 |
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